学生時代はどのような生活をしていましたか?


まず大学1年の時には、何か色々始めたいなあと思いました。

1年を通してやったことは、内閣府日中親善事業交流事業です。

もともと香港に住んでいたことがあったから、中国に愛着がありました。

研修や合宿の後に代表として中国へ代表として派遣されて3週間滞在しました。

天皇皇后両陛下に活動のご報告をしたり、中国青年代表団が
来日した際におもてなしをしたり、語学の授業も中国語のインテンシブコースと言って、
集中講座をとっていたので、

大学では中国と関係したことに時間を多く使ったな、という気持ちはあります。

その他に、準体育会のサークルでソングリーディング
(チアリーディングよりアクロバティックな動きが少ないもの)に所属して
運動も頑張ったりしていました。

あとはブログを始めました。これが自分の中で大きいですね。


-ブログを始めたきっかけは?

最初は色々なサークルに入っていて、あるインカレサークルの3年生が引退した時に

2年生がいなかったから1年生なのに私が副代表になってしまったのです。
イベントの告知をするためにホームページを立ち上げなければいけなかったけど、
作り方がわかりませんでした。

その時ブログというものがあるって聞いて、これなら文章を打ち込むだけだから、
簡単だ、私にも出来るって思いました。




-47万PVを達成され、書籍化されたのは何が理由となったんでしょう?

イベントの告知だけじゃつまんないな、と思って日記みたいなものを書き始めて、
書いていたら楽しかったのでブログランキングにも登録するようになりました。

私の個人ブログが2位だった学生ランキングで、1位だった中川早紀さんと
「クリスマスまでに彼氏を作ろう」って企画で一緒にブログを始めました。

1位、2位のブログの両方の読者が見てくれたこと、
女子大生が変なことを色々やっていたことが面白いと思ってもらえたのが、
たくさんの人に見ていただけた理由かなあって思っています。


-2年生からはブログ以外でも色々な活動をされていましたが、
それらのきっかけは自分から?
それともオファーがあって取り組まれましたか?

両方ですね。本当に半々くらい。ブログを見ていた人から「これやってみない?」

って推薦していただいてビジネスコンテストに応募して、
準優勝することができて「ビジネスっておもしろいな」って思ったりしたこともありました。

卒業までに留学したいなあとは思っていたので、
大学3年では慶応義塾の派遣制度で香港大学へ1年留学したんですけど、
留学しても日本との関わりを持っていたかったのでレストランやカフェのプロデュース、
2007年はあちゅう手帳、Tシャツなどのプロデュースもやらせていただきました。

就活で気持ちが塞いだ時もあったけれど、大学4年になると、
GW
明けに電通の内定が決まって、学生生活もあと1年かあ、って思った時に、
1年からはじめたブログがきっかけでこんなに人生変わったんだから、
その締めくくりの企画として夢として自分の中にあった世界一周をやろう、と思いました。

他の内定者が資格取り始めたり、勉強したりしていて、
社会人としての一歩を踏み出してたの。学生なのに!!

それを見てたら、私も将来に繋がることができないかなあ、と思ったのです。

じゃあ広告に繋がることをやろう!と思い、
自分のブログに広告を掲載する代わりに企業にスポンサーになってもらいました。

-世界一周旅行のための営業はどういったものでしたか?

その企業の商品を使った企画を考えて、
それを動画や写真にして広告にしますよってプレゼンしました。
実現したのもあれば、しなかったものもあります。

2ヶ月間色々な企業に営業して、費用はスポンサーからの協賛で
まかなうことが出来ました。14カ国、70日間かけて世界一周しました。

-大学生活とブログなどのお仕事の両立は大変ではなかったですか?

忙しかったですけど、私他の人よりも一年分くらい多く単位取って卒業しました。
1、2年でたくさん授業を受けて、香港大学留学中の単位を、
変換できるのにしないで卒業できました。
ゼミの卒業制作は、世界一周の動画を出しました。

顔出しとかしてるので、派手なイメージとか、
会社でも持たれたりするんですけど私、真面目なんですよ!


-留学、世界一周などにたいしての不安は?

海外っていうのは、住んでいた経験もあったので、
「怖い場所」っていうイメージはなかったんだけど、
ブログやそれを通したお仕事がなくなっちゃうんじゃないかっていう不安はありました。

でもそういう時って優先順位を間違えちゃいけないなあって思いました。
学生じゃないとできないことを優先させたかったんです。

そういった意味で単位も取りこぼさないようにしたし、
社会人になったらなかなか出来ないからなって優先させました。


-人生のターニングポイントは?

18歳で自分のブログが書籍化されたこと。
私、2歳ごろからずっと作家になりたかったんです。

本を出したかったんだけど、それは願望で、
ブログっていう偶然始めたもので、それが現実にぱっと叶った時に、
「ああ夢って叶うんだな」って思いました。

本を出したいなあって思いながら、出せないんだろうなってどこかで思ってたのが、
現実化したことで、自分の人生に対してもっと前のめりになりました。
これを声に出したら実現するかもしれないって、思うようになったんです。

世界一周にしたって、女子大生に企業が協賛してくれるわけない、現実的じゃない。
でもやってみたら出来ちゃった。

ブログの書籍化が、自分の行動力の軸というか、支えになっていると思っています。


-現時点での将来のビジョンは?

作家になりたいですね。それだけは、昔からぶれないですね。

1年に1冊本が出せたらいいなあって思います。

海外を転々としたいっていう思いもあるので、場所に捕われず仕事がしたいんですね。
書くことと読むことが本当に好きなので、お金とか関係なく、まず作家になりたいなあと思います。


-はあちゅうさんにとっての刺激はなんですか?

新しいものだと思います。新しい恋愛や、新しく知り合う人だったり、
新しい知識だったり、そういうものが刺激です!!




ありがとうございました!

プロフィール

伊藤春香
通称:はあちゅう

1986年1月22日生まれ
慶應義塾大学法学部政治学科卒

大学1年次に友人と更新していた
期間限定ブログが1日47万PVを記録し
ブログ本「さきっちょ&はあちゅうの恋の悪あが記」を出版。

以後様々なウェブ・ブログ企画に関わりながら
イベント・レストランのプロデュース
商品開発・プロモーション、デザインした手帳の
出版、雑誌・ウェブ連載執筆等、
マルチな活動を行う。

2006年夏に催眠術師資格を米国で取得後、
心理学セミナーの講師も務める。

自身の卒業旅行の世界一周に
25社の協賛をつけタダで
世界一周旅行を敢行。

その後、広告代理店の電通に2年半勤務し、
今年10月退職。
今後は美容クリニックのチケットサイト
「キレナビ(http://www.kirei-c.com/)」の編集長を担当予定。

ブログ:はあちゅう主義
twitter:@ha_chu





取材日
November 4, 2011





-記事制作&イタンビュアー

石川実咲
@misaki004
吉田千紘@cchippy




編集者後記


私もはあちゅうさんの本を高校時代に読み、とても刺激を受けたので今回インタビューできることをとても楽しみにしていました!
とっても気さくで真面目で何よりとても可愛らしい方でした!
話を聞いているだけでこっちまでワクワクして
何か始めたい!!!そう思わせていただけるインタビューでした。今後の活動もずっと応援しています。
ありがとうございました。

吉田千紘