「早慶本を作ったきっかけを教えてください。」
― 友人から誘われて、就活向けのフリーペーパーだから社会人とたくさん関われるチャンスがあると思ったのと、活動を通していろいろ刺激を受けて成長できるのではないかと思って始めました。
「本ができるまでにどのようなことをしましたか?」
― 最初は勉強会を開いて協賛の取り方や契約の仕方やメールのマナーなどを勉強していきました。そのあと実際に営業をしましたが、最初はうまくいかなくて、どうやってコミュニケーションをとっていいかわからなかったです。学生の記事を作るまでの営業は、OB訪問のように人事部の方のお仕事を伺うといった内容よりは、協賛金の交渉が話の中心になってきます。私たちは企業を広告主として、企業は私たちを仕事相手として接するわけです。「君たちの活動を応援したい」、「君たちのコンセプト・理念に共感した」といった純粋な学生イベント・フリーペーパーへの協賛は協賛した事実が企業の社会貢献になったり、イメージアップに繋がります。ただ、この就活生向けフリーペーパー「早慶本」の記事は全てが新卒採用の広告記事であって、人事部の採用活動の枠組みに入りますから、もちろん交渉もシビアなものになってきます。でも、純粋に活動に共感していただき、協賛していただいた企業もありますよ!そういったときにどうすれば自分の話に乗ってきてくれるのか、どうすれば記事に掲載してもいただけるか、協賛金を出していただけるのかを営業の期間は常に腐心しました。
「実際に営業をやってみてどうでしたか?」
― いかにこの本の魅力を伝えるか、この本に載ることでどういったメリットがあるのかを伝えることを考えて営業しました。
 最終的な掲載企業は、30社に電話かけて協賛とれた22社とかそういうレベルではなくて、何百社もテレアポして、直接の営業活動の末に、やっと協賛して頂けた22社でした。テレアポから直接アポまで繋げることはできても、会った瞬間に「お金は出せないんだけど」、みたいに言う企業は沢山あります。そこで、企業が採用活動する上でどんな学生が欲しいのか、また学生に持たれてるマイナスイメージや誤解、問題点に思っているところを会社から聞き出し、企業に合わせて「早慶本」の強みを誠意を持って伝えていきました。ニーズを上手く抽出することは、あとあと記事作成の際にも役に立ちますし非常に大事だと思いました。
 あと、メンバーが7人しかいないので、毎日を営業・取材、家に帰ってからの編集作業に費やさなければなりませんでした。大学生の夏休みなので、遊びたいじゃないですか。自分もそうなんで(笑)そんな中、各メンバーがフリーペーパー作成の作業に多くの時間を割くのには、高いモチベーションをなしには不可能です。高いモチベーションを保つための、特効薬・栄養ドリンクはもちろん存在しません。日々のちょっとした声かけ、気遣いを最も大事にしました。また、リーダーとしてメンバーに本ができたとき、即ち成功した姿を具体的にイメージさせることが重要だと思いました。ゴールが何処なのかもわからない、いつまで続くかわからない長い道をダラダラ歩くより、ゴールが明確でそこに行き着く道のりがはっきりしていた方がヤル気が出るに決まってます。ゴールまでのレールからメンバーが落ちないように注意しながら常にラインに乗せてあげるのが大事だと思いました
「この早慶本をつくって得たものはありますか?」
― 語り方とか生き方だとか自分の興味のなかった部分まで興味を持つようになったり、たくさん得ることができたと思います。自分のコミュニティーの中だけで活動していると、どうしても自分に似ている人たちが集まってくる。だから、すごく心地良いし、楽しい。でも一方で、今まで知らなかった知識を得たり、知見を身につけるという意味での成長はあまりない気がする。この活動を通して、イキイキと働いている社会人の方を見て、“カッコイイ”“羨ましい”“こんな社会人になりたい”って素朴に思ったし、また沢山の社会人に会った分だけ、様々な価値観や考え方に触れることができ、視野を広げることができました。  もう一つは自分を以前より、深く知ることができたこと。 こういう組織でなにか一つのものを作り上げるときって、頑張れば頑張るほど自分のいい面と悪い面が色濃く見えてくる良い機会だと思う。例えば、頑張ってるときに折れそうになると、こういうとこ弱いんだな、とか分かる。でもその反面うまくいったとき、ここって自分の強みなんだ、と実感できる。まぁ自分のダメっぷりに欝になりそうな時がほとんどでしたけどね(笑)
「動きたくても動けない学生にアドバイスをお願いします。」
― 意識の高い人と少しでも関係を持てば自分も意識を高く持てるはず。
 動きたくても動けない人は、きっとどう動いたらいいかわからなくて、周りに動いている人がそんなにいないから真似することができないんだと思います。実際やりたいことを行動に移している人ってなかなかいないものだし。思うに、イベント作りがしたかったらそこに足を運べばいい。そしてスタッフの人と直接話すべきだと思う。もしフリーペーパーを作りたいんだったら配っている人に話しかけてみるとかしてもいい。やっぱりこんな人すごいな、頑張ってるな、とかそういう人が身近にいないと動けないし、動き方も分からないと思います。また、そういう人たちの近くにいると自然とチャンスも舞い込んでくる機会が多くなるものです。まずは実際に足を動かしていくことが何より大事だと思います。その足を動かす勇気がなければ、何も変わらないと思います。偉そうにごめんなさい(笑)。