「D-actとはどんな団体ですか。」
― 東京大学を中心にしたダブルダッチのインカレサークルです。ダブルダッチとは、2本の縄を使い、音楽に合わせて、色々な技やダンスを交えながらパフォーマンスを行うものです。 メンバーは、現役だけであれば50人くらいですが、D-actには明確な引退がないので、大学院生や社会人になっても練習に参加したり、大会やイベントにでる人もいます。なので、それを含めたら、メンバーは70人〜80人はいます。男女比は半々くらいです。 練習は全体練習が週に2回ほどで、駒場の小学校の体育館を借りてやっています。あとは、全体練習とは別にチームを組んで、そのチームでの練習がメインになります。 チームによって練習量は異なりますが、1.2年生のうちは、ほぼ毎日練習をします。チームの組み方も基本的に自由です。
「ダブルダッチはどのくらいでできるようになるのですか?」
―できるようになるという基準は難しいのですが、ただ跳ぶだけであれば1週間あればできるようになります。ただ、ダンスを交えたり、速く跳んだり自由に思い通りに跳べるようになるのは3カ月くらいかかりますね。あと、意外と思われるかもしれないのですが、1番難しいのが、縄を回すことです。ちゃんと回せるようになるには1年くらいかかります。まだまだ自分たちも勉強中です。
「メンバーは初心者が多いですか?」
― ほとんどは初心者ですが、高校でサークルのようなものがあったり、文化祭でダブルダッチをやったという人もいます。
「お2人のダブルダッチを始めたきっかけを教えてください。」
―
久保田さん(以下久保田)
: 高校生の頃にテレビで見たのがきっかけです。高校が文化祭の盛んな学校だったので、そこで友達5、6人を誘ってダブルダッチをやって文化祭にでようと思ったのがきっかけですね。 当時、ダブルダッチはもっとマイナーな競技で、やっている人たちも少なかったのですが、インターネット上で、公園に集まってダブルダッチをやろうというような会の書き込みを見つけました。そこで、実際に公園に行ってみると、そこには大学生や、D-actの人たちも来ていて、そこで知り合った大学生にダブルダッチを教えてもらいました。 それからは、その集まりに顔を出して、そこで教えてもらったことを持ち帰って皆で練習するということを繰り返しました。最初は遊びでやっていたのですが、これは練習しないとまずいぞと分かってからは、毎日練習していましたね。高校の文化祭にも3年間ずっとでて、高校生のイベントにもださせてもらいました。
大和さん(以下大和)
:僕は、大学に入学して、最初は別の部活に入っていました。でも途中で、これは違うなと思って辞めて、他の部活やサークルを探していた時に、新歓期にD-actがキャンパスでパフォーマンスをしていたのを思い出したんです。それで5月の学園祭でD-actの演技を見て、やはり楽しそうだったので入る事に決めました。D-actに入ったのは大学1年生の6月くらいで、他の皆より2ヵ月くらいは遅れがありましたね。今となっては代表をやらせてもらってますが、最初は本当に出遅れた感しかなかったです。最初は、ダブルダッチが楽しそうというよりも、メンバーの仲がよさそうで楽しそうだなという気持ちで入って、他のメンバーに追いつくのには1年くらいかかった気もしますが、入ってみたらダブルダッチも楽しくて、それは本当に良かったですね。もちろんメンバー間の上下関係も、良い意味で、厳しいということは全くなく、気さくでとても仲が良いです。
「OB・OGの方が来られるというのは本当に良い環境ですよね。」
― そうですね。もはや、5.6年生は毎週来ていますね。その中には、最近、香港の大会に出て優勝した人もいます。他にも、未だ、初代の方なども練習に来ていて、大会に出て優勝したりもしています。土日に練習があるというのもずっと続けられるポイントかなと思います。
「ダブルダッチの楽しさや魅力を教えてください。」
―
大和
:魅力はたくさんあると思うのですが、ダブルダッチは1人ではできないけれど、3人いればできてしまうところですかね。1人ではできないという面に関しては、チームワークや人間関係などもありますし、3人いればできるということは、縄さえあれば、気軽にいつでもどこでもできてしまうという事です。また、技も色々あって、アクロバットをする人もいれば、ダンスをしたり、速く跳ぶ人もいる。自分の好きな技を磨くことができるというのは、僕はダブルダッチの一番楽しいところかなと思います。
久保田
:決まった事をただやるのではなく、無限の可能性を秘めているところですかね。ダブルダッチには基本の技はあるのですが、そこからどんどん発展していくというか、自分たちで演技の構成を1から考えていける事は魅力だと思います。また、ダブルダッチは縄跳びなので、引っかかった時は素人から見ても、すぐに見た目で分かってしまいますよね。なので、それをミスなしにやり切ったときの達成感はものすごいです。
大和
:見ている側もミスが付き物だと分かっていた分、ノーミスでやりきったときの盛り上がりはすごいかなと思います。
「学校、バイトとの両立はどうしていますか?」
― どうしても3.4年生になると学校も忙しくなってきてしまうので、1.2年生のうちにたくさん練習をしておいて、上手くなっておくというパターンが多いですかね。ただ、文化祭前や、大会前は忙しくはなりますが、強制力はないサークルなので、自分の意思でどうにでも調節はできると思います。
「大会に出るのも自由なのですか?」
― 自由です。1.2年生のうちは大会には皆出ますが、あとは個々の意思によります。辛い練習なども含めても、結果を多く残したいという人達は大会にたくさん出ますし、楽しくやりたい人は文化祭にたくさんでたりします。
「7月のjagzziのイベントに出演された感想を教えてください。」
―
とりあえず、楽しかったです(笑)お客さんの数と歓声もすごかったですし、生演奏でパフォーマンスをやったのも始めてで、shibuya O-EASTというあれだけの場所で演技ができたこと、そして、イベントにでた6人中3人は大学院生だったのですが、普段一緒にやる機会がなかなかないすごい先輩方と一緒にチームを組むことができ事は、とても良い経験になりました。
「最後に、お2人にとって『刺激』とは?」
―
久保田
:自分が予想しているよりも、さらに上のものに出会った時に、刺激を感じるかなと思います。二十何年も生きていれば、大体のものは想像がついてしまうことも多いと思うのですが、例えばダブルダッチなどでも、この技が来た後はこういうものがくるというのは、大体は予想ができます。でも、それを超えた魅せ方をされたりするとすごいなと思いますし、自分も新しい事をこういう風に考えてみようかなと思いますよね。
大和
:僕は、ダブルダッチを始めたことで、刺激を受けています。もしもダブルダッチをやらずに、普段普通に生活していたらできていなかった経験、例えば、この前のjagzziのイベントもそうですが、クラブイベントや学園祭だったり、色んな場所でパフォーマンスをやらさせてもらうという事は、とても良い刺激になっています。
ありがとうございました!
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<告知>
ダブルダッチの宴in駒場祭
《会場》東京大学駒場キャンパス 正門広場
《日時》11月23日(金・祝)〜25日(日)
23日 12:00〜 12:30、14:30 〜 15:00、16:30 〜 17:00
24日 10:00 〜10:30、 13:00 〜13:30 17:30 〜18:00
25日 16:00 〜17:00
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■プロフィール
大和陸離(Rikuri Yamato)
東京大学 医学部3年。
D-act 代表。
久保田翔也(Shohei Kubota)
早稲田大学 政治経済学部4年。
D-act 渉外担当。
■D-act
東京大学を中心とした、ダブ
ルダッチインカレサークル。
東京大学の年に2回の学園祭
を始め、三田祭・早稲田祭・青
山祭に出演。また、所属チー
ムは、Double Dutch Delight
East2012では7位、Double
Dutch DelightJapan2011 4位
Double Dutch Delight East2011
オープン部門準優勝などの輝か
しい経歴をもつ。
人数は現在も活動しているOB・
OGを合わせて約80人で、活動は
小中学校・児童館でのダブルダ
ッチの指導や、東日本大震災チ
ャリティーイベント参加など、
多岐にわたっている。
2012年7月に行われたjagzzi7th
event tiptoe party!にも出演。
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