■プロフィール
21歳にして、世界大会での優勝経験を持つBMXフラットランドプレイヤー。 2010年の世界ランキングは4位、日本ランキングは2位に着く。 世界で最も回転技を得意とし、1分間で100回転のスピン世界記録を持つ。 大塚ベバレジ”MATCH”のテレビCMや、様々なバラエティ番組にも出演し、 雑誌などのモデルも務め、幅広いメディアで活躍中。 トップアスリートとして活動する一方、アーティストとしても活動しており、 ハットを用いた技や音楽に合わせたプレースタイルといった エンターテイメント性や独創性に溢れるライディングを武器に、 様々なイベントに出演し、パフォーマンスショーを行う。 他ジャンルパフォーマーとのコラボレーションも積極的に行い、各界からの注目度も高い。 また、BMXスクールの講師も務め、技術指導を行う他、 小学生を対象とした自転車教室で交通安全指導も行っている。 多岐に渡って活動中の平成生まれの次世代アイコンBMXプレイヤーである。
■リンク
イケログ
@takahiroIKEda
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「BMXを始めたキッカケは?」
―単純に自転車が好きだったっていうのがありますね。はじめは,BMXというものをまったく知らなかったんですけど,マウンテンバイクとかで階段降りたりして遊んでいて(笑)。そこでたまたま,偶然BMXに乗ってくるくる回ったりしている人の練習風景を見て,「これもしかしたら自分もできるんじゃないか?」と思ったんです。それで,当時中学生だったのですが,BMXって普通の自転車よりも高いので(5万円くらい),1年間くらい頑張って貯金をして買いました。買って乗ってみたら意外に難しかったのですけど,「楽しい!」ってなったのがキッカケですね。
「BMXのおもしろいところは?」
―今まで,サッカーとかテニスとかもやっていたのですが,そういうのって,得点を取ることが目標じゃないですか。それと比べて,BMXはダンスみたいな感じで何をやっても良くて,自由なんですよね。「これをやらなきゃいけない」みたいな決まりもなくて,自分のやりたいことをひたすらやる,みたいな。音楽やテーマなどの指定もなくて,与えられた時間内で,自分の好きなことをパフォーマンスする。それが本当に楽しいですね。大会だったらそれをジャッジが採点するし,ショーだったらお客さんがそれを見てくれる。オリジナルさが本当に大切なので,好きなようにやってます(笑)。
「逆に大変なことは?」
―どのスポーツも一緒だと思うのですが,やっぱりうまくなるためには練習は欠かせないので,毎日毎日しなければならないことですかね・・・。専用の練習場所がないので,僕は近所の公園でやっています(笑)。そうすると,近所の小学生たちが「わー!また自転車の人がいるー!」ってよってきてくれたりします(笑)。
「自転車の講師をやっているというのは?」
―BMXの講師と,自転車の乗り方の講師をやっています。BMXの方では年代問わず,初心者の方に教えて,自転車のほうは小学生とかに補助輪の外し方とか,8の字に曲がったり,まっすぐ乗る方法などを教えています。この前も,NHKで子どもたちに教えたりもしました。どちらもとても楽しいです。
「中学校の時にBMXに出会って,ハマッていって,プロの道に進むとなったとき,大学に行くかどうか迷わなかったのですか?」
―プロになったのは高校3年生なのですが,もっと勉強しなきゃだめだなっていうのもあったし,当時はBMXだけで食べていくっていうのも難しいという考えもあったので大学に入りました。将来BMXみたいなマイナーなスポーツやパフォーマンスを支えて行けるような会社を建てられたらなと思って。今はまだ,そういうものって日本ではあまり注目されていないじゃないですか。それで今は企業法などを勉強しています。ですが、身体が自由に動く間は現役プレイヤーとして活動していきたいと思ってます。
「どうやってプロになったのですか?」
―BMXの競技会の中でクラス分けがあって。プロクラスは年間で26人しかいないのですが,サッカーのJ1とJ2みたいな,アマチュアの上の方とプロクラスの下の方が入れ替えをするんです。それで高3のときに僕がアマチュアの年間1位になって,プロクラスに入った,という感じです。 只,プロになったからといってその後の道が決まるわけではなくて,そこからまた自分で仕事を探していかなくてはいけないんです。イベントの仕事だったり,テレビの仕事だったりを自分で見つけて。
「活動を見ている限り,海外を飛び回ったりしていますが,学校とBMX、どのように両立しているのですか?」
―海外遠征のときは休みがちになっちゃいますが,試験の時は休まないようにしていたり,どうにか友達に協力してもらったりして両立しています。授業は休んじゃいますけど,その代わりに飛行機の中など移動時間に集中して勉強したりもしますね。授業は週5入っているのですが,練習は学校行く前か,終わった後にしています。
「プロライダーと学生の、ギャップを感じることは?」
−自分がステージに立っているときは自分が「学生」っていう意識は全くないですね。でも逆に,自分が学校にいるときは,「プロ」の意識はないですね(笑)。切り替えています。
「今挑戦していることは?」
―海外に挑戦していますね。去年,すでにスペインで開催された世界選手権で優勝したのですが,世界で1位っていうよりも,もっといろんな国に行きたいなって思っています。大会などに出るときも,できるだけ行ったことのない国をチョイスしたり,出れる大会は全部出ようと思います。BMX が強いのは,日本と,アメリカと,ヨーロッパなんですけど,そうじゃなくて,アフリカとか南アメリカにも行ってみたいんですよね。大会とかは全然ないんですけど,大会とかなしにいきなり行ってパフォーマンスをしたらおもしろいのかなと思って。今は,世界各地でのパフォーマンスの依頼も受けています。どっちかっていうと,大会とかよりも,「ショー」っていうのを意識しています。パフォーマーとして活動しているBMXライダーって少ないですし。
「池田さんにとっての刺激とは?」
―「キッカケ」ですかね。何か行動を始めるキッカケが刺激なんじゃないかなと思います。 僕の場合,自分以外の他の頑張っている人を見ると,「自分ももっと頑張らなきゃ」って思いますね。 あとは「笑顔」。人の笑顔が見たくて,この競技を続けられていますね。自分がパフォーマンスすることで,周りの人が笑顔になってくれたら,やってきた意味を実感できます。ただ黙々と一人でやっているんじゃなくて,周りの人が笑ってくれたり,「すごいね!」といってくれたりすることが,僕の生き甲斐ですね。
「ありがとうございました!」